尋ねられると意外とハッキリしていないのですが…家には神棚と仏壇が同居しています。
家の中の神棚に紙を貼って封をしているのを見かけたことはありませんか??これが神様と仏様の違いで、神は死者を嫌うのです。
人の好むところは神も好み、嫌うところは神も嫌ったのです。
昔の話ですが、メンスやお産などは血が関わっていることから『赤不浄』といい、死を『黒不浄』といって忌み嫌ったのです。
死者の出た家では『忌中』と記すのは不吉なことが起こったので、世間との交際を避けますという意思表示です。死者が出た家の者は穢れているとされ、職場
学校に行くのは避ける風習があり、同情ではなく、出てはいけなかったのです。そのかわり忌引は欠席や欠勤として扱わないことになっていました。
お正月には門松も立てず『喪中につき、年賀の礼、欠礼申し上げます。』と挨拶し、お年賀状は出さず、お正月の行事をしない習わしが現在につながっています。
昔、豪族は死者の為に立派な墳墓を築きましたが、民衆の場合は一定の土地(埋め墓)を浅く掘って死体を埋めて、死者の事は早く忘れようとして、後も見ずに帰りました。
鎮守の神様は遠い祖先(祖霊)と考えてこれを祀り、最近死んだ者の霊は祟りをなす恐ろしい存在と考えられていました。
人は身近な者が死んだ場合は、強烈な宗教的要求を生じますが、日本の神々は一時的にせよ、人間を見放してしまいます。仏教には死者を忌む風習がないことから、聖徳太子がこうぜられた折りに、仏教による供養が営まれ、その後、僧侶の布教によって民衆の間でも仏教による死者供養が営まれるようになりました。
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